順番が大切!塗装工程をしっかり把握
塗装作業にも順番があります。塗装作業の流れは、依頼主でも知っておくと不正や手抜きを防ぐことができるため役立ちます。
今回は、塗装工程についてしっかりと把握できるように解説していきます。
外壁塗装の基本的なスケジュール
塗装工程とは、塗装工事全体の中でいえば、下塗り、中塗り、上塗りの3つの工程のことを意味しています。この工程の前にも下地処理や養生が重要です。
塗装工事の工程の進捗状況の管理はとても重要です。順番を飛ばしたり、勝手に時間を短縮したり、異なる材料を使ったりすると、塗装工程がうまく進みませんし、塗膜の品質も悪化します。
塗装作業は、メインとなる工程ですので、じっくりと時間をかけて慎重にやってもらうようにしましょう。
作業期間について
・下地処理(1日~)
塗装前の下地処理は、塗料の付着性を高める重要な作業工程です。
主な処理内容は、クラック補修、旧塗膜の剥離除去、コーキング補修、ケレン(錆び落としなど)です。
下地処理は下塗り前の重要な作業工程です。下地処理をせずにいきなり下塗り工程に入るようなスケジュールになっていた場合は少し警戒したほうがいいでしょう。
下地処理が終わった後は養生が行われます。(約1日間)
塗装は三度塗りが基本ですので、最低3日間以上かかります。乾燥時間が必要ですので、湿気の多い雨期や塗料の種類によっては、丸一日乾燥させる場合があります。
・下塗り(1日~)
最初の塗装工程である下塗りでは下塗り材を使います。外壁材に直接塗るために、下塗り材の選択にも気を遣う必要があるでしょう。
下塗り材は、シーラー、フィラー、プライマーなどといった名称で使用されています。
・中塗り(1日~)
中塗りと上塗りは別の工程になりますが、ほぼ同じ塗料を使用します。
よく乾燥させたうえで、次の上塗り工程に進みます。
・上塗り(1日~)
中塗りと上塗りとの間は、インターバル期間が必要です。同時に塗装しないようになっています。
中塗りと上塗りは別工程であることをきちんと認識している塗装業者を選ぶ必要があります。
また、仕上げ後は付帯部の塗装を行っています。破風板やフードなどの塗装を実施します。
塗装期間中にチェックできること
塗装期間中は、戸締りをしっかりするのであれば留守にしても問題ありません。
塗装作業中の確認のために、チェックだけではなく、作業中の様子を見て何か問題がないかを確認してください。少しでもおかしなところがあれば、塗装業者にも質問して、疑問を解決するようにしましょう。
塗装の技術に関してはわからないことが多いとは思いますが、スケジュールや工程表などをよく見て遅れがないかなどを確認すると安心です。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。