外壁塗装の一括見積もりサイトに関する注意点

外壁塗装業界にも「一括見積もりサイト」があります。
一括見積もりサイトを利用することで、複数の業者から一度に見積もりを取ることができるのでかなり便利です。
ですが、一括見積もりサイトには色々な注意点があります。

見積もり価格が安くても、追加料金が発生して、「最終的な料金」がかなり高くなってしまうというケースが少なくありません。
これはそもそも、「安い見積もり価格で客を釣り、後から追加料金を取ろう」と業者側が考えている可能性が高いです。言ってみれば、「そもそも最初の提示金額で作業するつもりがない」のですね。

一括見積もりサイトでメアドやTEL番号などを登録すると、そのあとすぐにたくさんのセールスが来るようになる可能性があります。メールであれば無視すればいいだけかもしれませんが、TELとなると結構厄介ですよね。ただ、業者としてもビジネスでやっていますから仕方がないとも言えます。
しかし、悪質な業者に個人情報が渡ってしまうと、外壁塗装とは全く関係のないところからの迷惑メール・電話が増える可能性があります。
ですから、一括見積もりサイトを使うにしても、TEL番号やメアドなどの個人情報をむやみに渡さないようにしましょう。「個人情報を渡してでも欲しい情報なのか」をきちんと見極める必要があると言えます。

一括見積もりサイトにも「運営者」がいます。
そして、その運営者の一番の目的は「登録業者を増やし、業者に物件情報を多く提供して、利益を増やすこと」にあります。そのため、「少しでも多くの一般人に、より良い外壁塗装業者を紹介したい」という発想はほとんど持っていません（実態は分かりませんが、そう考えておいたほうが無難です）。
ですから「業者の見極め」はあまりせず、信頼性の低い業者であっても平気で登録してしまいます。ハッキリ言って「業者名、WEBサイト、住所」くらいがあれば、それだけでも登録できます。

一括見積もりサイトは「仲介手数料」によって儲けています。そして、その仲介手数料が塗装料金に含まれてしまっている可能性が高いです。
例えば、本来100万円で済む塗装作業であっても、一括見積もりサイトを利用することで120万円程度になってしまう場合が多いです（だいたい2割多くなってしまうと考えましょう）。

繰り返しになりますが、出費が多くなるだけですし、うっとうしいセールスも増えるかもしれませんから、一括見積もりサイトを使うことはおすすめしません。そうではなく、インターネットを用いてご自身で地道に塗装業者を探すことをおすすめしません。
面倒に感じるかもしれませんが、外壁塗装は基本的に10～15年に1回しか行わないものですから、「ここだけは頑張ろう!」と気合いを入れて探しましょう。
ちなみに、良質な外壁塗装業者の場合は、広告を打ったり宣伝をしたりしなくても「予約半年～1年待ち」の世界です。広告・宣伝が控えめですから知名度は低いかもしれませんが、気にする必要はありません。

ここまで外壁塗装の一括見積もりサイトについて解説してきました。長々と説明してきて申し訳ないのですが、「一括見積もりサイトを使うべきではない」というのが結論となります。
良質な業者は「何もしなくても依頼が入り、むしろこれ以上依頼が来たら困る」という状態になっているため、基本的に一括見積もりサイトに登録しないからです。
一括見積もりサイトを用いるのはやめて、インターネットを使って地道に外壁塗装業者を探しましょう。