業者ごとに価格が異なるのはなぜか

数多くの外壁塗装業者が存在していますが、大別すると6タイプあります。ここでは、それぞれのタイプの良いところと悪いところを紹介していきます。

1：ハウスメーカー
2：工務店
3：リフォーム会社
4：訪問販売
5：塗装専門業者
6：塗装職人（個人）

塗装業者のリサーチを行う手間がかからない、作業後にトラブルが起きにくい、不具合が発生しても無償で補修作業をしてくれる（業者側に責任がある場合のみ）などのメリットがあります。

ただし、ハウスメーカーに頼んだ場合は作業価格が高くなるので気を付けましょう。後述する他のタイプの外壁塗装業者に依頼した場合と比べて、ハッキリと高くなる可能性が高いです。

また、「そのハウスメーカー製の塗料でない塗料を使ってしまうと、塗装作業後にトラブルが起きる可能性があります」ですとか、「他業者で塗装を行うとハウスメーカーの保証がなくなりますよ」などと言われるかもしれません。
まず、前者についてですが、実力のある塗装業者を探して依頼すれば何の支障もありません。そもそも「メーカー製の塗料」は普通に流通していますから、「そのハウスメーカーしか使わない塗料」というものの存在があるとは考えにくいです。
そして後者についてですが、確かに他の業者に塗装を任せるとハウスメーカーの保証は消滅するかもしれません。ですが、誠実な塗装業者であれば独自に保証を用意していますから、ハウスメーカーの保証が切れたとしても問題はありません。

ただ、自力で信頼できる塗装業者を見つけるのは意外と難しいです。その点、ハウスメーカーに任せれば「素早く、品質と安全を購入することができる」と言えます。

「ハウスメーカーには頼みたくないが、ハウスメーカーレベルの塗装はしてほしい」という場合は、とにかく実力のある塗装業者を探さなくてはなりません。
まずは、ハウスメーカー製の家の塗装実績を多く積んでいる業者を探しましょう。

良質な塗装専門企業の場合は、ハウスメーカーの70～80パーセントくらいの価格で、「ハウスメーカーと同レベル（以上）」の仕事をしてくれます。

工務店に外壁塗装を任せれば、その工務店の「お得意様」になれることでしょう。そうなえれば、作業後の小規模な追加作業も任せやすくなりますし、それ以外にも何かと融通を効かせてくれるかもしれません。

ただし、工務店の主な仕事はあくまで「住宅を建てること」です。そのため、塗装に関するノウハウが薄い営業員が担当する場合が多いです。
時代遅れの塗料を案内される可能性もありますし、色選びに関して信頼しにくいケースもあります。色選びは本来、大きめの色見本を用意しつつ慎重に進めていくものですが、「塗装に関する知識が薄くて、色選びの重要性を分かっていない担当者」の場合は、小さな色見本しか用意してくれないかもしれませんし、依頼者からの質問にも的確に答えられない可能性があります。

大きくまとめると、工務店には「やや流行についていけていない」という傾向があると思います。ですが、外壁塗装の実績を多く積んでいる公務点であれば信頼できます。

ちなみに工事の料金は、「塗装専門業者の価格の1.3倍前後」になると考えてください。ハウスメーカーに比べると安くなる場合がほとんどですが、低価格というわけではありません。

ただ、年間の塗装作業数が多いリフォーム会社であれば信頼性は高いです。色選びも分かりやすく進めてくれますし、塗料に関しても最新のものを勧めてくれる可能性が高いです。また、作業後の保証も充実している場合が多いです。

しかし、塗装のノウハウが薄い人が担当する可能性もあります。
また、リフォーム会社の工事料金も「塗装専門業者の価格の1.3倍前後」になるケースが多いです。

「質の差が激しく、料金が高い」ため、外壁塗装工事に関しては、リフォーム会社は選択肢から外してしまってもいいかもしれません。

ほとんどの営業員が必死ですから、かなり詳しく説明してくれることでしょう。質問すれば、きちんと答えてくれるはずです（そうでないなら避けましょう）。
また、訪問してくれるわけですから、言うまでもなく業者を見つける労力がなくなります。ただし、悪質な訪問販売業者も存在しますし、全体的に料金が少し高い傾向にあります。
訪問販売と聞いて、「絶対に利用しない!」とお考えになった人も多いと思います。確かに訪問販売にマイナスイメージを抱いている方は少なくないはずです。
ですが、外壁塗装業界に限って言えば、訪問販売であっても良質な業者が多数派となっています。
しかし、「営業員の報酬」と「訪問販売業者としての利益」が、工事価格に含まれてしまいますので、それほど低価格になるわけではありません。
また、全てが良質な業者というわけではなく、悪質な業者も存在します。

ちなみに良質な業者であれば、あまり宣伝しなくても依頼がきます。むしろ宣伝し過ぎると依頼をさばき切れなくなるくらいかもしれません。
ですから、塗装専門業者を探すにあたっては「知名度」を気にする必要はありません。

塗装専門業者には「見積書に余計なコスト（中間搾取、営業員の報酬など）がかからない」「それゆえに、外壁塗装料金が低め（妥当）」という利点があります。
ただし、リフォーム会社ほどではないと感じますが、塗装専門業者にも「悪い業者、良い業者の差」があるので気を付けてください。

1～4の業者よりも塗装専門業者のほうが塗装料金が安くて済みます。
ただし、「中間業者」がないからこそ、何かあれば「依頼者⇔塗装専門業者」という感じて、ダイレクトに相談・交渉する必要があります。
業者選択をミスすると「まともに話を聞いてくれない!」という事態になるかもしれません。

ただし、その職人にきちんとしたノウハウがあるのか否かは、あなた自身が判断する必要があります。
ですから、必ず「その職人が塗装した他の住宅を見せてもらう」ということをしましょう。「紹介者から話を聞く」という方法もありますが、「紹介者が職人のことを悪く言うとは考えにくい」ので、実はあまり参考になりません。
もしかしたら、なんらかの「人情」によって職人に依頼したくなる事もあるかもしれませせんが、職人に任せるとしても塗装作業料金は決して安いものではありませんし、何より塗装は非常に重要なものですから、情に流されるべきではないと言えます。
また、塗装作業後の保証をつけない職人も多いですから、トラブルが起きてもどうにもならない可能性があります。

・図面から面積を出す
・自宅の周囲を測定する
・塗装を行わない開口部（窓等）も含める

などなど。
家の形状が複雑であればあるほど、業者によって差が出やすくなります。

そして、「面積が狭ければ狭いほどいい」と考えるのは間違っています。
なぜなら、「極端に面積が狭い場合、業者が測定ミスをしている可能性がある」からです。
測定ミスをしていると、結局のところ塗料を追加することになり、料金も追加されることになります。料金を追加しないのであれば、塗料を不正に薄めることになります（あり得ない話ではありません）。