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外壁塗装に関する頻出トラブル

ここでは、「外壁塗装に関して発生数が多いトラブル」を紹介していきます。
外壁塗装作業の料金は安いものではありませんから、可能な限りトラブルを避けましょう。

主なトラブルは?

1:施工不良
2:未塗装箇所がある
3:カラーリングの問題
4:短期間での色褪せ
5:ニオイトラブル
6:植物への被害
7:家の備品の破壊
8:近所への迷惑
9:予期せぬ追加料金
では、それぞれについて解説していきます。

1:施工不良

具体的に言うと、塗膜の膨れ・剥がれ、変色などのことです
ただし、これらのトラブルが即座に発生するわけではありません。
どれだけ質の低い外壁塗装業者に任せたとしても、塗装が完了してから少なくとも1年は「まとも」に見えることでしょう。
しかし、悪質な外壁塗装業者に依頼した場合は、1~3年くらいのタイミングで先述の施工不良が発生するかもしれません。
そして、3年経過した時点でトラブルがなければ、「施工不良はなかった」という可能性が高いです。
ただ、3年が過ぎたら何も気にしなくていいというわけではありません。
3年が経過したら「塗装の色ツヤのもち」などに気を配るようにしましょう。

さて、施工不良についてもう少し詳しく見ていきましょう。
・塗膜の剥がれ
・塗膜の変色
・塗膜の膨張
まず、「質の低い下地処理」「塗装前に素地の水気を完全に取らなかった」「使った下塗り塗料の種類がおかしい」などがあると、塗膜が剥がれやすくなります。
また、「質の低い下地処理」「使った塗料の種類がおかしい」などがあると、塗膜の膨張が発生しやすくなります。
そして、「変色」については「塗料のかき混ぜが甘い」というのが主な原因であると言えます。
言うまでもありませんが、いざ作業が始まってから依頼者側がこれらの問題を防ぐことはできません。
「信頼できる業者を選ぶ」という方法で、これらのトラブルを防ぐしかありません。そのためにも運営歴が長い業者を探しましょう。また、その業者の実績を調べてみることも大事です。
また、そういった信頼できる業者であっても100パーセントトラブルを起こさないというわけではありません。ですから、作業後の保証があるかどうかと、その保証内容に関してもきちんとチェックしておきましょう。
よほど特別な理由がない限りは、保証のない業者を利用すべきではありません。

2:未塗装箇所がある

さすがに「業者が、塗装すべき場所の塗装を忘れる」ということはまずありません。そうではなくて、「依頼者が依頼したつもりの箇所」と「業者側が依頼されたと思っている箇所」にズレがあることによって、このトラブルが発生します。
僅かな面積であっても、「追加注文」扱いになるので、基本的に追加料金が発生するものと考えてください。
こういったトラブルを起こさないためにも、何らかの契約をする際は必ず書面に残しましょう(メールでも構いませんが、紙のほうが安心です)。
また、少しでもよく分からない部分がある場合は、きちんと相談してハッキリさせてから契約を結んでください。「契約を交わしてから、契約内容を変える」ということは基本的にできません。
ちなみに、ごく稀に「悪気があって、塗るべき部分を塗らない業者」も存在します。
このことが判明した場合は、契約書を使ってきちんと問いただしましょう。

3:カラーリングの問題

簡単に言えば「想像していた色と異なる色になってしまった」というトラブルです。
事前にきちんとリサーチして信頼できる業者に任せたとしても、このトラブルが発生する場合があります。
・色見本のサイズに問題があった
・仕上がりのイメージを業者がちゃんと教えなかった
・家に合うカラーリングではなかった
・そもそも業者にセンスがなかった(悪気はない)
などの理由で、カラーリングのトラブルが発生することが多いです。
まず、「色見本」のサイズが小さくてはいけません。塗料メーカーに相談すれば、多くの場合はA4の色見本を用意してくれます。その色見本を、家の外壁に当てて「実際に外壁に塗ったとしてどのようなイメージになるのか」をチェックしましょう。
また、そもそも業者側にカラーリングのセンスがないという場合もありますし、「仕上がり」に関しての説明が曖昧だったりする場合もあります。
そして、「家との親和性」を考慮せずに、単純に「好きな色」をチョイスしてしまって後悔する人も少なくありません。家との相性もそうですが、「周囲の景観との相性」も考えなくてはなりません。
ただ、実力のある業者であれば、「そのカラーリングは流石に合いませんね……」などと止めてくれるはずです。
中には「ちゃんと塗装してくれれば、色なんてどうでもいい」と考えている人もいるかもしれませんし、それも理屈としては間違っていません。
ですが、「この先もずっと住む家の色がおかしい」というのは想像以上に大きなストレスになります。ですから、カラーリングには気を使うのが無難です。

4:短期間での色褪せ

質の低い業者に依頼してしまうと、塗装完了から3年以内に退色してくる場合があります。
技術力が低かった、手抜きだった、質の低い塗料を使った……などの理由が考えられます。
質の低い塗料を使うことで利益を増やすことができますので、悪質な業者がよく使う手であると言えます。
また、塗装は基本的に「3回塗り(2回の場合もある)」なのですが、悪徳業者だと1回で済ませる可能性があります(もしくは3回でないと心もとないのに、2回で済ませるなど)。
最悪なのは「質の低い塗料で、1回塗りで済ませる」ことであり、この場合は3年以内で色褪せてきてもおかしくありません。

「さすがにそこまでの手抜きをすると信頼性を失うし、あり得ないのでは?」と感じるかもしれませんが、悪質な業者は「信頼性」など考慮しません。
「その都度、客を騙して工事の契約を交わせばいい」と考えているからです。
こういったトラブルを防ぐためにも、信頼できる業者を探しましょう。
また、保証の有無・保証内容にも注目すべきです。
それから、口コミもチェックしましょう。「すぐに色褪せた」などの口コミが多く集まっている業者は避けるべきです。

5:ニオイトラブル

「水性塗料」と「溶剤塗料」の2タイプがありまして、前者はニオイがあまりしないのですが、後者に関してはシンナーのニオイが発生します。
そのため、できる限り水性塗料を使うようにする傾向にありますが、「溶剤塗料を使うべき場所」もあります。
それでも、溶剤塗料による塗装を行うときに窓を閉めていればある程度ニオイを防ぐことができますが、換気口や小さなスキマからニオイが入ってくるケースもあります。
ほとんど平気な方もいるかもしれませんが、苦手な人にとっては我慢ならないニオイのはずです。
また、特に高齢者や小さなお子さんにとっては健康的に考えても心配ですので、事前に業者と相談しておきましょう。
ケース次第では、ニオイが発生しやすいタイミングでホテルや親戚の家などに移動することも検討しましょう。
そして、溶剤塗料を使う場合は、近隣の迷惑になる可能性もあるので事前に挨拶しておきましょう。信頼できる業者であれば、この辺りの事にもきちんと気を使ってくれます。

6:植物への被害

塗装を行う前に、外壁から100センチほどの余裕を持たせる形で、周囲に足場を作ることになります。そして、塗料が飛び散らないように、養生(シートなどを使って塗料が付着しないようにすること)を行います。
この養生の影響で植物が呼吸できずにダメージを受けたり、塗装のときに踏まれたりする可能性があります。
守りたい植物があるのであれば、前もって相談しておきましょう。
また、場合によっては、外壁から遠いところへの植え替えをする必要性が生じることもあります。
ただし、「植物はあるものの、それほど大事ではない」という場合は、特に相談しておかなくてもいいと思います。
何か聞かれたら「別に踏んでしまってもいいですよ」と言って良いでしょうし、自分から「植物には気を使わなくていいので、のびのび作業してくださいね」などと伝えておくのもアリです。

7:家の備品の破壊

もちろん、わざと破壊する業者はほぼ存在しません。
とはいえ、質の低い業者ほどこのトラブルを起こしやすい傾向にあるので、信頼できる業者を探しましょう。
作業中、何かが破壊されたのであれば、塗装業者自体が入っている「工事賠償保険」を使って修理を行うことになります。特に「一人親方(個人事業主)」の場合は、この保険に入っていない可能性があるので、前もってしっかりチェックしておきましょう。
工事料金が極端に安い業者は、工期を短くすることで利益を出そうとしますので、作業が雑になって事故を発生させやすいと言えます。
ですから、複数の業者から見積もりを取り、極端に安い料金を提示してくる業者は避けることをおすすめします。
また、外壁塗装が原因で何かが破壊されていないか、ご自身の目で確認することも大事です。
ただし、「元々壊れていたのに、工事のせいで壊れたと勘違いしてしまう」という場合もあるので気を付けましょう。
そういった揉め事を避けるために「作業前の状態」を写真で残しておく業者も少なくありません。

8:近所への迷惑

・作業音
・塗料ニオイ
・作業車が邪魔になる
など、塗装作業をすることで近所に迷惑をかけてしまう可能性があります。「隣の家」に限って言えば、一切迷惑をかけることなく作業を完了させるのは不可能に近いです。
ですから、近所対策のノウハウがある業者を探しましょう。
ちなみに「元請け工事がメインの業者」は近所対策に慣れている傾向にあります。
逆に「下請け工事がメインの業者」は慣れていない場合が多いです。
そして、作業に入る前に近隣に挨拶をしておきます。「トラブルが起きてから、慌てて挨拶をしにいく」というのでは印象が悪いです。

9:予期せぬ追加料金

外壁塗装業者は、基本的に「見積書に記載されている作業」しかしません。
「あの塗装もしてください」「この作業も頼みます」などと追加注文をした場合は、それがどんなに細かな作業であっても追加料金が発生すると考えてください。
依頼者からすれば「これくらいタダでやってくれてもいいのに……」と感じるかもしれませんが、業者からすれば知ったことではないわけですね。
ですから、契約を結ぶ前に契約書を熟読しましょう。
曖昧な部分があれば質問して、不明点をなくしておきます。また、工事が始まってから追加注文をする場合は、追加料金がどれくらいになるか「
追加契約」を結ぶ前に確認しておきます。
また、稀に「依頼していない作業が勝手に行われ、追加料金が発生する」という場合もあります。その際は、まず契約書を使って抗議して、どうにもならないのであれば専用の窓口に相談しましょう。

外壁塗装のトラブルを発生させないためには?

色々なトラブル事例を紹介しましたが、全て「信頼性と実力のある業者に依頼すること」によって回避できます。
塗装作業の料金は決して安いものではありませんから、ついつい「激安の見積書を出してくる怪しい業者」に飛びつきたくなるかもしれません。
しかしそれでは、再塗装までの期間が短くなったり、トラブルカバーのための追加作業が発生したりしますから、長い目で見ればむしろコストパフォーマンスは悪いと言えます。

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