屋根の葺き替えでやっている内容や費用の目安
屋根の葺き替えとは、古い屋根を新しい屋根に変更することです。
住宅の工事では最も大規模な工事で、それだけ費用も高額です。
今回は、屋根の葺き替え工事は、施主にも正確な知識が必要となりますので、最低限知っておくべきことについてカンタンにまとめました。
屋根の葺き替え工事の内容
屋根の交換工事のことを「葺き替え工事」と呼びます。
新しい屋根を設置するには、古い屋根や骨組みを解体し撤去しなければなりません。
屋根は、最も外側にあるのが屋根材でその下に防水シート、野地板、下地が重なっています。
屋根材が多層構造になっている理由は、防水のためです。屋根の下の防水シートは二次防水の役目を担っており、雨水から家を守っています。
屋根の交換工事は大規模な工事です。工期も2週間以上かかることがあります。
屋根の工程をカンタンに列挙すると、
足場の設置と既存の屋根材撤去
下地の確認と補修作業
野地板の設置
防水シート(ルーフィングシート)の貼り付け
新しい屋根材の設置
板金処理や手直し
足場の解体、清掃作業
となっています。
葺き替え工事費用の目安
屋根の葺き替え工事費用は、思った以上に高額です。
工事費用は、面積や使用する素材などにより大きく変動します。
30坪の屋根の葺き替え工事費用は、90~240万円程度の費用がかかります。
新しい屋根材がスレートやガルバリウム鋼板なら価格も安くなりますが、和瓦になると工事費用が高額になります。
葺き替え工事で瓦屋根を選択する場合は、材料費に注目してください。
屋根の葺き替えのチェックポイント
屋根の葺き替え工事は、いつやるか、といったタイミングがとても重要です。
複数箇所で雨漏りがしているなら早期に葺き替え工事が必要です。
室内の湿気が多くジメジメした状態がいつも続いているようなら屋根の点検を行いましょう。
何も問題がない場合でも、屋根材の耐用年数を大幅に過ぎている場合は、屋根の点検を行い葺き替え工事を行うようにしましょう。
屋根の複数箇所で、屋根材の欠け・ズレ・浮き、金属部の錆びの発生などが見つかったら、屋根業者に相談し補修工事や葺き替え工事を行うべきかを決めてください。
何か異常を感じたら、早めに住宅の総合点検を行うことが大切です。そのまま放置していると、被害が拡大し、高額の補修費用がかかってしまうことがあるからです。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。