ラジカル塗料を徹底解説!

2023年03月15日
ラジカル塗料

新しいものに手を出すのは苦手。

このような方も多いとは思いますが、何事にも最初があります。ウレタン系やシリコン系の塗料も最初から評判がよかったわけではありません。

近年になって新しく登場したラジカル塗料も改良を繰り返しながら、シリコン塗料に匹敵する性能と高耐久性をもつまでに進化し成長し続けています。

ラジカルを制御するラジカル塗料

ラジカルという名前を塗料の名称になっていますが、ラジカルは塗膜を劣化させる主原因となっているものです。そのため、逆にマイナスイメージを持ってしまう場合もあります。

正しくは、ラジカルを制御できる塗料のことを「ラジカル塗料」としています。

ラジカルは樹脂ではありません。しかもベースとなるのは、従来のシリコン樹脂やウレタン樹脂などの一般的な塗料の合成樹脂となっています。

ラジカル制御の仕組み

樹脂ベースの塗料では、塗料に含まれる顔料が、酸素や紫外線、水などに触れると次第に劣化していきます。

ラジカル塗料にはラジカルが配合されているわけではなく、ラジカルを制御し抑制する働きのある成分として「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」が配合されています。

「高耐候酸化チタン」は、酸化チタンの発生を抑制しラジカルを発生させないようにします。

「光安定剤」は、ラジカルが発生した後に発散することを抑制します。

「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」は、ラジカルを発生させず、発生した後も発散しないようにすることで、塗膜が劣化するのを防ぎ、高い耐候性の塗膜を長期間キープすることができます。

大手塗料メーカーのラジカル塗料

エスケー化研、日本ペイント、関西ペイントの大手塗料メーカーからもラジカル塗料がラインナップされています。初めてのラジカル塗料でも大手ブランドなら一定水準以上の性能があり安心です。

日本ペイントが最初に開発し、販売したラジカル塗料が「パーフェクトトップ」です。

その後、エスケー化研やロックペイント、関西ペイントなどが最近になってラジカル塗料を登場させています。

シェアトップは、エスケー化研です。水性の「エスケープレミアムシリコン」が有名です。

その他、関西ペイントは、「アレスダイナミックTOP」、ロックペイントは、「ハイパービルロックセラ」を販売しています。

ラジカル塗料といえば耐候性の高さが売り文句ですが、その他にも低汚染性、防カビ・防藻性能などにも優れています。

ラジカル塗料の多くはシリコン系樹脂をベースとしています。油性よりも水性のほうが環境や人体に優しくなっています。性能を重視するなら油性のラジカル塗料を選択することになるでしょう。

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