外壁塗装のクラックは早めに補修
外壁塗装のクラックは、症状に差はありますが経年劣化でも起こる症状です。
しかし、クラックを見かけた時や点検時にクラックが見つかった時は、早めに補修する必要があります。
その際、クラックの原因をしっかりと見極める必要があるでしょう。
外壁のクラックの発生原因とは？
外壁のクラックとは、ひび割れのことです。
経年劣化で生じるクラックは、自然な現象であり避けられるものではありません。
太陽光による紫外線や雨風も毎日その影響を受け続けると、塗膜の傷みの直接的な原因となってしまいます。外壁や塗膜は、熱で膨張や収縮を繰り返し、水分なども吸収し、乾燥するとクラックになってしまいます。こうした経年劣化は、自然現象ですので、塗料の耐用年数を目安に再塗装のメンテナンスを行う必要があるでしょう。
そして、外壁クラックの原因として最もやっかいなものとなるのが、施工不良です。
信頼できる塗装業者であっても、手際が悪いと施工不良を起こすことがあります。
悪徳業者なら意図的に手抜き工事を行うことがあります。
適切な塗料を使用していなかったり、工程を省いたりすると、塗膜の品質が低下し、数か月から数年で塗膜にクラックが生じ、塗り替えが必要になってしまうことがあります。
施工不良の場合は、無償対応する場合でも、同じ塗装業者に依頼するのは避けたほうがいいでしょう。
外壁クラックの外見から原因を探る
素人の方でも外壁に生じるクラックを見て、その外見からどこに原因があったのかを判断することができます。
例えば、小さな髪の毛のような細い線をしたクラックが生じることがあります。
これは、「ヘアークラック」と呼ばれるひび割れです。
ヘアークラックは、塗膜に生じるクラックで、まだ深刻な状態ではなく、保護膜の性能が少し失われたものと考えておきましょう。ヘアークラックが生じた場合でもすぐに補修の必要はありませんが、塗料の耐用年数を過ぎる頃であれば、塗り替えによる補修がベストとなります。
同じクラックでも「構造クラック」は、外壁の内部にまで亀裂が入っている状態です。ひび割れの隙間から雨水が建物内部に浸入し、外壁材を腐食させたり、雨漏りの原因となったりしますので、適切な補修が必要となるでしょう。
クラック補修の内容と費用の目安
外壁に生じたクラックは、時期を見て適切な補修を行いましょう。
クラックだけを補修する場合は、コーキング材充填による補修が行われます。樹脂製で柔軟性の高いコーキング材を充填すると、ひび割れを塞ぎ、コーキング材がクッションの役目を果たします。多少の揺れにも強く、雨水の浸入を止める働きがあります。
塗料の耐用年数が過ぎている場合は、ひび割れの程度に応じたクラック補修を行い、外壁全体の再塗装を行います。場合によっては、合計で100万円を超える塗装工事費用がかかることがあります。
外壁のクラック補修だけを依頼する場合は、1平米あたり1700～2500円と手頃な価格ですので、クラックの症状が深刻にならないうちに早めに補修対応するべきでしょう。
