塗装技能士ってどんな資格?
「塗装技能士」は、塗装に関する知識と技術を証明する国家資格です。実務経験に応じてより上位の資格にチャレンジし、ステップアップできます。
塗装業界が気になっている方、将来塗装業界を目指すなら下位の資格からでも取っておきたい、そんな資格が「塗装技能士」です。
塗装技術の証明や独立開業に役立つ塗装技能士
塗装技能士は、レベルに合わせた資格が用意されている信頼度の高い国家資格です。
レベルは、1~3級までの3段階に分かれています。
塗装業を営むのに資格は不要ですが、一定水準以上の塗装の技術や知識があることを周囲の働いている方や顧客にも簡単にアピールできるわかりやすい資格です。
初心者の場合は、塗装業を目指す方や塗装業界に就職を希望している方に最適な資格です。
上位資格になると、実務経験も必要です。スキルを磨いて経営できるようになれば、独立開業も夢ではありません。
塗装技能士を目指すための勉強をすれば、より正確な知識や高い技術を身に着けられ、個人の方が塗装業界で自由に活躍できるようになります。
得意な職種を選んで受験できる資格
塗装に関する知識や技能はさまざまです。塗装技能士の資格試験では、得意な職種を選んで受験できるというメリットがあります。
3級以上は学科の他、実技もありますので1級、2級は実経経験が必要です。
(2級は実務経験2年以上、1級は実務経験7年以上)
木工
木材や合板などに塗装します。塗装する道具は、刷毛、ローラーブラシ、エアスプレーなどです。適切な道具の使い分け方法が試されています。
建設
大規模な建物や建築現場での塗装の仕事です。例えば、集合マンションの大規模修繕で実施されている塗装工事をイメージするといいでしょう。塗装前の補修も必要です。雨漏りや耐震工事なども含めて、メンテナンスに関する知識なども試されます。
金属
金属部品や金属素材への塗装も現場ではよく実施されています。下地処理が通常と少し異なることや金属の素材に関する知識など、塗装業でも仕事の多い職種です。
噴霧
スプレー、エアスプレーを使った塗装です。スプレーの使い方などが試験内容です。ムラなく均一に塗装する技術や圧力を調整しながらスプレー塗装することで、さまざまな模様ができ、吹付塗装などを仕事にすることができます。
鋼橋
橋の塗装工事のことです。雨や風、洪水、台風などの自然災害に強い耐久性の高い塗膜を作る必要があります。
中~大規模の橋の塗装工事に関わることになります。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。