外壁塗装の費用の内訳は?

外壁塗装工事は、10~15年に一度は行う重要な住宅のメンテナンスの一つです。
工事費用は決して安いものではなく、50万円から100万円を超えるような塗装工事になることもあります。
屋根の塗装や部分補修、内装・外装のリフォーム工事なども同時に行われることがあります。費用内訳をよく見て、値下げするところはしっかりと値下げ交渉して、適正な価格で塗装工事を依頼するようにしましょう。
外壁塗装工事費用で重要となる費用の内訳項目
外壁塗装工事で、詳細な見積書を見ても専門用語が並んでおり、簡単に良し悪しを判断できないことがあります。
ポイントは、足場代、材料費、人件費、その他運営費の4つです。
これらの費用のバランスは、人件費が約3割、足場代が約2割、塗料や養生にかける材料費が約2割、残り2~3割が会社運営や事務処理などにかかる諸経費であると考えておきましょう。
当然ながら、会社運営には利益も必要ですので、赤字で塗装工事を請け負うところはないでしょう。
各費用内訳のポイント解説
・足場代
外壁塗装工事は、1階だけではなく2階部分もしっかりと塗装します。
外壁の塗装作業は、しっかりとした足場を組み立てて作業をしなければ、塗装の品質にも影響します。
足場代は外注が多く、自社でやるよりも保管の手間やコストも少なくて済みますが、無料にはできません。
無料にはできませんし、固定費に近い費用です。足場の種類や料金については見積書などで確認しておきましょう。
・材料費
最も重要な材料といえば、塗料です。グレードの高い塗料、機能性の高い塗料は、単価も高くなります。
他にも養生シートや飛散防止ネットなどを使用します。
材料費はあらかじめ使用する予定のものが決まっていますが、追加で必要になった場合でも無料で対応するのかどうかもよく確認しておいてください。
材料費は、単価ももちろんですが、施工面積なども価格に影響を与えます。
料金の決め方も相見積もりで他社見積書を取り寄せて比較し、違う決め方をしている業者があれば、その理由を聞いてみましょう。
・人件費
塗装職人に対する報酬(人件費)は、人それぞれです。技術力が高く、経験豊富な塗装職人を使っていると報酬(人件費)も高くなります。
雇用形態はさまざまですが、自社施工を行っている塗装職人ほど待遇もよく、高い技術力を持っていると考えてください。
人件費の安い未熟な職人よりも、スキルの高い職人のほうが、仕事が早く終わり、塗装後のトラブルが少ないのは当然のことでしょう。
・その他運営費
塗装業者が資材運搬や道具の搬出入作業に使うときに車やトラックなどを使用します。
その移動や運搬に関する必要経費や事務手続きに関する費用、会社運営のための経費などがその他費用に含まれています。
諸経費は、全体の2~3割程度が目安です。気になる費用内訳があれば、聞いてみるといいでしょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。