瓦屋根は漆喰のメンテナンスが重要

2025年06月20日

昔ながらの漆喰は、瓦屋根にはなくてはならない部材です。瓦屋根は漆喰のメンテナンスが重要です。

瓦の寿命は50年以上あるともいわれていますが、漆喰は寿命が短く20年前後で剥がれや崩れなどが始まります。

漆喰が劣化すると雨漏りなどが発生しやすくなるので、瓦よりもメンテナンスが重要だと考えられます。

漆喰の特徴や劣化症状とは?

瓦屋根には欠かせない白くてきれいな建材といえば、「漆喰」です。主な材料は消石灰の天然素材です。

内壁にも使われることがありますが、瓦屋根に使う場合は、目地の充填、瓦同士の接着に使用されています。

漆喰は丈夫な建材です。適切な温度を保ち、有害物質を吸着してくれるなどの優れた天然素材としての特徴を持っており、昔から重宝されてきました。

漆喰が劣化すると、瓦同士がズレてしまい、その隙間や漆喰の崩れた部分から雨水が浸入します。

漆喰は雨漏りにも強い素材ですが、劣化すると湿気や雨水が建物内にも浸入してしまうことから、天井に雨染みなどが発生し、次第に雨漏りへと発展していきます。

古くなった漆喰を見て、ひび割れや剥がれを発見したら、漆喰の補修やメンテナンスが必要です。

新築から20年以上経過していたら、そろそろ漆喰のメンテナンスを検討してください。

瓦が落下し危険です

漆喰が崩れ、剥がれていくと、次には瓦そのものがズレて落下してしまう恐れがあります。

屋根の上にある棟瓦は土台を漆喰でしっかりと固めているので、漆喰が剥がれてしまうと、棟そのものが崩壊します。

雨漏りが発生しやすくなりますし、強風や突風、地震などの振動で瓦が飛んだり、落下したりすることがあります。

漆喰の補修だけなら、塗り直しや詰め直しなどの工事が必要です。さらにひどい状態になると、棟瓦を解体して土台から組み直す作業が必要です。(棟取り直し工事)

瓦屋根の一部を解体しながら補修する必要がありますので、補修費用も高額です。

定期的に屋根や屋根の上の点検を行い、漆喰などもしっかりと見てもらったうえで、補修が必要なのかどうか、どのような補修がベストなのか、などについて屋根業者としっかりと打ち合わせをするようにしましょう。

漆喰の補修はDIYでは難しいので専門業者に任せること

屋根の漆喰の補修は、専門家や専門の屋根業者にしかできません。

漆喰補修の費用相場は、1メートルあたり4000~7000円です。

通常の戸建て住宅の漆喰補修なら25~40万円で、別途足場代がかかるので、総額なら40~60万円ほどの補修費用がかかると予想できます。

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