トタン屋根の特徴

2025年12月10日

トタン屋根の特徴。トタン屋根と聞いて知らないという人はいません。

安いっぽい感じの屋根材で錆びやすい性質を持っているのであまり使われなくなってきています。

しかし、雪国などではまだ使われていることがあり、メリットやデメリットをよく知っているとトタン屋根であっても使い勝手のよい屋根材として取り扱われることがあります。

今回は、トタン屋根について少し詳しくみていきましょう。

金属製のトタン屋根

金属製の屋根といえば、トタン屋根です。戦後から普及してきたため、知名度でいえば最もメジャーな屋根材です。

トタン屋根は、スレートができる前の安価で容易に施工できる優れた屋根材として普及してきました。

トタン屋根は、「亜鉛めっき鋼板葺き」というのが正式な名称です。

古い建物には今もトタン屋根が使われていることがありますが、メンテナンスをしていないと錆びがたくさん発生してしまうことがあります。

少し古い屋根材の印象がありますが、コストが安く、継ぎ目が少ないので逆に雨漏りにも強い素材です。塗装や錆び止めをしっかりと行うと、長期間耐久性を維持します。

トタン屋根が普及した理由

トタン屋根が普及したのは、戦後からです。戦後から高度経済成長期で金属製の屋根材といえば、トタン屋根が選ばれていました。

その後、スレートやガルバリウム鋼板などの新しい金属屋根も登場し、耐久年数が長くなってきたことや錆びに強い素材が登場したことにより、トタン屋根の採用は減ってきています。

東北や北海道などの雪国では、今でも雨漏りに強く、軽量でコストの安いトタン屋根が選ばれることがあります。

トタン屋根のメリット・デメリット

最大のメリットは、金属製の屋根材であることから軽量だということです。

瓦に比べると100分の1の重量です。耐震性に優れ、雪が積もっても建物にあまり影響を与えることがありません。

金属製の屋根材でも継ぎ目が少ないため、雨漏りに強いのが特徴です。

緩勾配でも施工しやすいので、どんな作業者であっても安全に施工できます。

トタン屋根のデメリットといえば、錆びの発生です。塗装メンテナンスや錆び止めを実施しなければ、8~10年程度で劣化が始まり寿命を迎えます。

金属製の屋根は、熱を吸収しやすく、夏場は屋根と室内が高温になります。

エアコンの使用が増え、節電できるどころか、夏場は光熱費が上がってしまいます。

金属製の板状の屋根は、雨音が大きく防音性が低くなっています。傷がつくと錆びが広がりやすいので注意が必要です。

トタン屋根は、寿命が短いので定期的にさまざまなメンテナンスが必要な屋根材です。

塗装でも屋根材の劣化をカバーできない場合は、もう少し耐久性の高いガルバリウム鋼板に葺き替えるケースが増えています。

塗装工事なら40~60万円、葺き替え工事なら80~160万円はかかります。

塗装だけでもかなりの費用がかかります。同じ金属製の屋根材の中で選ぶなら耐久性の高いガルバリウム鋼板のほうがメンテナンスコスト総額でみると安くなることがあります。

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