塗装するのに資格は必要?
塗装に関する資格や塗装業を営むのによいと言われている資格はありますが、塗装業をするのに資格は必要ありません。塗装の仕事は腕があれば誰にでもできる仕事です。
それでも取得していると信頼できる資格もいくつかありますので、こちらでご紹介します。
一級塗装技能士と都道府県知事許可書
個人の塗装技能の有能さをアピールするなら塗装技能士がおすすめです。
二級が一般的ですが、一級塗装技能士のほうが難易度が高く、実務経験が必要ですので、信頼度が大幅にアップします。
個人ではなく、会社運営で塗装業を営んでいる場合は、都道府県知事許可書を参考にしましょう。
こちらの許可書は、塗装技能の資格ではなく、塗装業の経験年数をクリアし、不正をしない塗装業者としての高い信頼度を有し、自己資金の多さなどを証明しています。
塗装技能士について
特に一級塗装技能士は、厚生労働大臣が認定する難易度の高い国家資格です。
受験するには、7年以上の塗装業での実務経験が必要です。
また、一般的な二級の塗装技能士の資格を取得すると、2年後に受講することができます。
二級は都道府県知事が認定しており、塗装業で2年の実務経験があると受講できます。
塗装業が初めての場合や10~20代の方なら、職業訓練校に通って二級の塗装技能士を取得すると、塗装業界に就職して仕事がしやすいでしょう。
塗装技能士の資格は、実務経験だけではなく、塗装の知識や技術などで一定の基準を満たしていることを証明しているので、信頼性の高い資格です。
職人なら誰もがチャレンジして取得していても損をしない資格でしょう。
塗装工事業許可
「不正行為を行う恐れがなく、ある程度の経営を続けている会社」に与えられる許可書です。
塗装業に関する5年以上の経験や自己資本が500万円以上必要です。
一定期間、法律に違反したことがないなどの厳しい条件がたくさんあります。
建設業許可の一つにある「塗装業」を対象としています。
5年ごとに更新が必要で、経営面での安定度や信頼度が認められる場合に許可されます。
塗装業許可がないと、500万円以上の施工が禁止されています。
都道府県知事の許可の他、都道府県をまたいで複数の事務所を登記して営業する場合は、国土交通大臣の許可になり、審査が厳しくなっています。
建設業の法律や手続きの方法などは、常に最新の情報を参考にし、行政書士などの法律の専門家にも協力してもらいながら、各社で塗装工事業の許可を維持しなければなりません。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。