タイミングが難しいマンション外壁塗装の空室対策
一般住宅や倉庫などではDIYで外壁塗装を実施することはありますが、マンションなどの規模の大きな建物の場合は、外壁塗装工事は塗装専門業者が実施することになります。
マンションの外壁塗装は、空室対策にはなりますが、実施するタイミングを間違うと、資産価値や損益にも直接影響します。
建物の資産価値の維持と向上が重要
外壁塗装は、建物を保護する重要な役割を担っています。
ある程度の築年数がたつと建物も古くなっていきます。塗装の色あせがみられるようになります。
損益を気にしすぎ、メンテナンスを実施しない建物は、屋根や外壁などの外側に出ている部分から劣化が進み、いたるところで補修しなければならなくなります。頻繁に補修するような箇所が増え、見た目にも建物が古く傷んでしまった場合は、大規模な修繕が必要です。
無計画な修繕工事は、多額の費用がかかります。
古くなる前に外壁塗装工事を実施することで、塗膜が外壁全体を保護し、補修すべき箇所を減らし建物を長期間維持管理することができます。
見た目がきれいできちんと管理された建物は、入居者にも選ばれやすくなり、安定した賃貸経営を続けることができるでしょう。
塗装工事はタイミングが難しい
外壁塗装工事は、マンションなどの規模の大きな建物になると、数百万円の費用がかかることから、塗装メンテナンスのタイミングが遅れてしまうことがよくあります。
そのような心配がある場合は、建物の総合点検を実施し、塗料の塗膜のチョーキング現象が起こった時に塗り替えを検討するようにしましょう。
塗膜のチョーキング現象は、劣化の初期症状ですが、放置すると、塗膜の膨れや剥離、剥がれによる内部の露出により、外壁材を傷める原因につながります。外壁材は耐久性が高い素材ですが、傷むと張り替え工事が必要となり、塗装よりもさらに高い費用がかかってしまいます。
このように、外壁塗装工事は実施するタイミングが難しく、何も不具合がないのに塗装しなければならない場合があります。
しかし、塗装によるメンテナンスの重要性を正しく知ると、適正価格で塗装工事を実施することは賃貸経営では当たり前のことであると気付くはずです。
空室対策では強力なアピールとなる外壁塗装
マンションの空室対策では、外壁塗装が強力なアピールポイントになります。
外観のきれいなマンションは、入居者にも人気です。外壁は最も目に留まる箇所ですので、集客効果も抜群です。第一印象で決めてもらうなら、エントランス部分などで意匠性の高い塗料を使用すると、他の物件との差別化となり、物件下見でも好印象を持ってもらえるでしょう。
また、遮熱塗料や断熱塗料、光触媒塗料などの機能性の高い塗料に塗り替えたことをアピールすると、入居希望者に節電・省エネ効果を判断材料にしてもえらることがあります。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。