コロニアル屋根とは
瓦以外の屋根材でよく見かけることがあり、今最も主流となっている屋根材といえば、コロニアル屋根です。コロニアル屋根は、塗装メンテナンスが必要ですが、設置コストが比較的安価で、軽量、カラーバリエーションが豊富であることから新築でも人気の屋根材です。ここでは、コロニアル屋根の耐久性やメンテナンスに関する注意点について解説します。
コロニアル屋根の特徴やメリット
スレートやカラーベストなどの名称は聞いたことがありますが、同じような種類の屋根材で「コロニアル屋根」と呼ばれる「スレート屋根」が存在します。コロニアル屋根は、商品名ですが、クボタ松下電工外株式会社が販売しています。
スレートは、過去にアスベスト(石綿)の使用が問題視されてきましたが、現在は、アスベストの使用が禁止されており、安心して使用できる屋根材となっています。コロニアル屋根は、瓦屋根の半分未満の重量で軽量であることから、建物への負担が軽くなり、耐震性が向上します。
コロニアル屋根は、施工単価が最も安いグレードの屋根です。1平米あたり5000~7000円で施工できることから、経済性を重視する方にぴったりの屋根材です。耐用年数もメンテナンスをしっかり行えば、30年以上となることから、コストパフォーマンスも抜群です。
カラーバリエーションも豊富で好きな色を選べることから施工実績が豊富で、将来の塗装メンテナンスや自然災害による被害の修理でも、お近くの業者でも迅速に対応してもらえるという安心感があります。
コロニアル屋根取り扱い時の注意点
コロニアル屋根にもデメリットがあります。野地板と防水シートは、結露により腐食しやすく、カビの発生も避けられません。コロニアル屋根内部の状態は通気性のよい状態を維持しなければならないので注意が必要です。
コロニアル屋根の表面は、凹凸が多く、水分を含みやすい状態です。屋根表面に水が溜まると苔や藻がよく発生します。日当たりや通気性が悪い場所は、特に注意する必要があるでしょう。
また、コロニアル屋根は、経年劣化によりヒビの発生がよく見られるようになります。塗装メンテナンスをしていても、内部に水分を含みますし、冬場の凍結や融解を繰り返すと、凍害によりヒビ割れしやすくなってしまいます。耐用年数を過ぎたコロニアル屋根は、葺き替え工事を検討するようにしましょう。
主に塗装メンテナンスが必要
コロニアル屋根を設置する場合は、あらかじめ将来の定期的な塗装メンテナンスのことをよく考えておく必要があります。目安は10年ごとの再塗装ですが、屋根・住宅の点検は、5年ごとの短いスパンで実施する必要があるでしょう。
コロニアル屋根の設置から30年を過ぎるあたりになると、葺き替え工事を検討してください。コストを抑える場合は、カバー工法による屋根の重ね葺き工事なども検討すべきです。