外壁の劣化を放置すると起こる症状?

外壁の劣化を放置すると、次第に外壁材が傷みだし補修費用が高額になってしまいます。
外壁の劣化サインを見逃さずに、各種補修やメンテナンスを実施し、外壁材を長持ちさせる努力をしましょう。
古くなるとボロボロになる外壁
外壁材は、永久に使えるものではありません。時間の経過と共に古くなり、経年劣化しますし、厳しい自然や環境の影響を受けて傷んでいきます。
いつかは、古くなって雨漏りが発生し、腐食して使えなくなってしまいます。
外壁が古くなったり、ボロボロに傷んできたりする前に、初期の頃に劣化のサインが見られます。
建物を長持ちさせるコツは、建物や建材にみられる劣化サインを見逃さずに、タイミングをよく見計って適切なメンテナンスを実施することでしょう。
補修やメンテナンスが必要な症状とは?
外壁の汚れや幅が0.3ミリ未満の細いヘアークラックを見かけたら、まだ劣化の初期症状です。
何もしなくても問題ありませんが、汚れがひどいようなら外壁を洗浄したほうがいいでしょう。ヘアークラックなら塗装でも隠すことができます。
次にご紹介する外壁によくある劣化症状は、劣化が進みそろそろメンテナンスが必要な段階になっていることを示しています。
・色あせ
・カビ・苔・藻などの発生
・白い粉が外壁材についているチョーキング現象の発生
・幅の広いひび割れ(幅0.3ミリ以上)
・塗膜の膨れや剥がれ
・鉄部の錆びの発生
・サイディングなどの外壁材端部の欠け
上記のような各劣化症状が見つかったら、補修や塗装などの適切なメンテナンスが必要です。
できる限り寿命を延ばすための補修や塗装メンテナンス
外壁材のトラブルや不自然な症状を見つけても、本当に補修やメンテナンスが必要なのかどうかは、ご自身では判断できないことがあります。
そのような場合でも、外壁や塗装、リフォームなどの各専門家に相談したり、点検を依頼したりすると、さまざまな適切な対処法を提案してくれるはずです。
注意点としては、劣化症状がひどくなるほど、補修費用も高くなっていくことです。外壁材の日常メンテナンスを怠ることなく、数年に一度は点検を依頼し、劣化した箇所は早めに補修していると、外壁材が長持ちします。
塗装に使われた塗料の耐用年数は覚えておきましょう。外観に何も不具合が見つからなかったとしても塗装した外壁材の場合は、塗料の耐用年数を過ぎた頃には塗り替え工事を実施しています。
塗装の際には必ず部分補修や下地処理を行いますし、塗装後は再び外壁材を長期間保護できるからです。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。